単位不足の問題(3)

2006年10月28日 学校
皆さん、高校を選ぶ時は、何を基準に選びますか?

高専や、実業科を選ぶ場合は、特色や内容を加味すると思いますが、同じ普通科から選ぶ場合は、選びようが無いのが現状ではないでしょうか?

やはり、親は、少しでも良い学校にと言うでしょうし、受験する身としても、それなりの学校には行きたいと思うものだと思います。
で、良い学校とは、どういうものかと考えますと、やはり、入学偏差値の高い、進学率が高い、国立大学の合格者が多いなどがあげられると思います。

と言うことは、国立大学の合格者数が減れば、高校の価値が下がると言うことです。

勉強しない生徒は放っておけば良いと言うわけにはいきません。
ヘリコプターペアレントも多いです。

国立大学の受験に、理科あるいは社会が2教科になったという話を1回目に書きました。

理科に限定して話しますと、教育指導要領によりますと、理科の必修は、理科総合AまたはBから1教科と物理、化学、生物、地学のなかから1教科の計2教科です。
理科総合と言うのは、内容的には、中学校の理科だと考えてください。

以前は、物理、化学、生物、地学の中から2教科でした。

一方で、現在の国立大学の受験では、物理、生物から1教科、化学、地学から1教科の計2教科となります。と言うことは、理科総合は勉強しても受験には使えないと言うことです。
もし、指導要領どおりの授業展開をしますと、理系の国立大学の受験は不可能になります。
と言うことは、理科総合を捨てるか、あるいは、社会を捨てるかと言う話になります。

どうしましょう?

高校の価値が下がった場合、受験者数が減ります。公立高校も定員割れを起こす時代。定員を割ってしまうと、来年の定員が減らされてしまいます。

定員が減り続けると、そのうち学校自体がなくなってしまいます。

通った高校がなくなるというのは、何とも言い難いものがあります。
経験者ですから、わかります。

生徒の事を考えると言うよりは、生徒の通った学校を守るために、先生達は、どのような行動をとるべきなのでしょうか?

注)この教育指導要領の解釈は、重要な部分が抜けています。そのまま信じないで下さい。

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