「朝ズバッ!」という番組は、呆れてものが言えないくらいこっけいな番組です。
まぁ、そのこっけいさが良くてついつい見てしまうんですが。

今朝のみのもんたの切れる対象は、高校の単位不足の話。

少し勉強すればわかるんですが、この日本に、高校の物理の先生は存在しません。物理を教えている先生はいます。
理学部を卒業すれば、高校の理科の免許を修得することができます。この理科の教員免許状を持っていいる先生が物理、化学、生物、地学を教えることができます。

ですから、物理を教えている先生はいますが、物理の先生は存在しません。

同じく、世界史の先生も存在しません。高校の社会科は、「地理・歴史」と「公民」の2つの免許があるだけです。
ですから、「地理・歴史」の免許を持った先生が、世界史、日本史、地理を教えることになります。

で、朝ズバッ!のしょうもない批判は、世界史の先生は何をやっていたんだ!!自分の教科をないがしろにされて黙っていられるとは!!みたいな事を言っていましたが、世界史の先生は存在しません。
日本史や地理も、その先生の教科ですから、どっちかを教えていれば問題ないわけです。

ここで理科に戻しますが、日本の高校で、地学の勉強をしている学校は、ほとんどありません。多分、数えられるくらいしかありません。
これは、理科の必修に地学が含まれていないからなのですが、地学を専門にしている理科の先生は、どんな気持ちでしょうか?
そんなことを考えると、世界史の専門の先生が口を出せると思いますか?

もう1つは、国立大学に関して言えば、去年から、必修科目が増えました。今まで、理科と社会は1教科で良かったのですが、文系なら社会が、理系なら理科が2教科必要になりました。

受験に必要な科目が増えたのです。朝ズバッ!では減っていると言っていましたが、本当ではありません。(私立は、必要教科が減少しているのは事実です)

と言う具合に、朝ズバッ!では、ウソばかり報道していますので、信じては駄目です。

今日は、この辺で。

コメント

城崎 レイ
2006年10月27日0:24

 「物理」や「世界史」の先生はいない、など、教員免許の制度についてはよく存じておりませんでした。せいぜい知っていたのは「小学校は全科目」「中学以上は科目別」「大学の教授になるのに免許は不要」というくらいです。

 ところで、日本で地学の授業がある高校は少数なのですね。ちなみに僕が卒業した高校ではこの地学の授業(生物との選択でした)がありました。
 高校を卒業して20年以上経って知った驚愕の事実です。

こころ
こころ
2006年10月27日2:21

知ると意外な事実ではありますよね。私も、勉強してみて、意外なことが多いです。

指導要領が一定期間ごとに変更になっていますので、昔は物理、化学、生物、地学4教科全て必修という時代もあったようです。それが本当だろうとは思いますが。

ろっしふみ
ろっしふみ
2006年10月27日6:02

今更補習やるそうですね。また世界史やるふりして理科やればいいのでは。毒を喰らわば皿まで。

こころ
こころ
2006年10月27日18:30

そこまで勇気のある学校があれば、見てみたいです。

ろっしふみ
ろっしふみ
2006年10月28日23:37

履修してればいいなら、中身は何でもいいでしょう。有名な卓球少女は履修してても授業出てない(出ることができない)でしょうから。成績はレポートでつければいいのでは。進学校(と言っても二流でしょうが)の「信念」が問われていると思います。腹くくるべきでしょう(笑)。

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